がん、アトピー、リウマチ、膠原病、糖尿病といったような慢性病が発症するに至る流れについて分かりやすく図にしたのがこれです。https://docs.google.com/file/d/0B693Z0-DMSenN0JVVTQ1TFk2d0E/edit
図の一番左には発病の主要な三つの原因があります。一番上の「ストレス」が最大の原因です。それが自律神経の働きを撹乱し、他の二つの要因と合流し、「免疫低下-免疫機能不全」が起こります。そして、これこそがあらゆる病気(症状)の本質的原因であるばかりか、言い換えるなら、それこそが本来の病気であって、一番右側の様々な病名がつけられた病気と呼ばれるものは、免疫低下というこの本来の病気が発現する単なる症状とみなすことができるわけです。
現代医学では、そのような症状のひとつひとつに別々の病名をつけて、それぞれ別個に薬剤を用いた対症療法が行われます。ところが、この図が示すように、本当の病気はただ一つ、つまり真ん中の「免疫低下とそれがもたらす免疫機能不全」に他なりません。そして、現代医学では、この「免疫低下」に対する治療は一切行われていませんし、これを改善する薬剤も存在しません。逆を言えば、「免疫低下」という本来の病気、即ち異常事態が正常化されれば、当然ながら右側の様々な慢性病と呼ばれる症状はすべて同時に収束していくことになります。
実は慢性病のみならず、インフルエンザや食中毒などといったウイルスや病原菌が引き起こす感染症についても同様のことが言えます。例えば、食中毒の場合、同じものを食べた人でも、ある人は重篤になり死亡したりしても、ある人は多少の症状は出ても、すぐに治ってしまったり、全く症状の出ない人もあるわけです。この差は何に起因するのか? ズバリその人の免疫力の差です。インフルエンザの場合も同様です。一般に幼児と老人は、感染すると重篤化するケースが多いのは、幼児の場合はその免疫システムが未成熟であり、老人の場合は老化のため免疫システムそのものが弱体化しているからです。高齢のがん患者が抗ガン剤治療を受けると、もともと弱っている免疫システムが一層抑制されて肺炎などの感染症を引き起こし、しばしば重篤化して死に至るのは当然のことでしょう。
対症療法の薬物投与は一時的な症状の抑制効果しかなく、そのほとんどがさらなる免疫低下を促進しますから、いくら続けても完治することはあり得ず、その副作用により、病態はより広範囲に及ぶことになります。